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ミエローマと私
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私とミエローマ(骨髄腫)という病気(血液がん)のブログです。親サイト「ミエローマの資料館」には記載しにくい関連ニュースを主に書いていこうと思っています。掲示板「ミエローマ交流館」もあります(ギタリストの一休)
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今週のPubMed(11/8〜11/21)

2009/11/21 10:08
久しぶりにお金に結びつく仕事が舞い込んできたので、ブログ更新が遅れてしまいました m(_ _)m

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PMID: 19924414
劇症型進行性多発性骨髄腫に対する前段メルファラン100mg/m2と地固め新薬による救援療法
Krejci M, et al;
Salvage treatment with upfront melphalan 100 mg/m(2) and consolidation with novel drugs for fulminant progression of multiple myeloma.
Ann Hematol. 2009 Nov 19. [Epub ahead of print]

自家移植後急速に悪化する劇症型進行性31例を対象に、メルファラン100mg/m2による自家移植とサリドマイド(16例)またはボルテゾミブ(15例)による地固め療法を行った報告。
・奏功率(MEL100後): 58%(18/31例)
-- CR:3%
-- VGPR:26%
-- PR:29%
-- SD:42%
・MEL100後3ヵ月以内の進行:35%
・MEL100後追跡調査8ヵ月で
-- TTP:5ヵ月(2〜15ヵ月)
-- OS:8ヵ月(3〜23ヵ月)
・治療関連死亡は無し
・MEL100後12ヵ月以上生存:33%

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PMID: 19921192
再発または難治性多発性骨髄腫患者を対象としたボルテゾミブ・シクロホスファミド・サリドマイド・デキサメタゾン(Vel-CTD)療法の臨床効果:第U相試験
Kim YK, et al; Korean Multiple Myeloma Working Party (KMMWP).
Clinical efficacy of a bortezomib, cyclophosphamide, thalidomide, and dexamethasone (Vel-CTD) regimen in patients with relapsed or refractory multiple myeloma: a phase II study.
Ann Hematol. 2009 Nov 18. [Epub ahead of print]

再発難治性70例に対してVel-CTD4剤併用療法を行った、韓国からの報告。
・Vel-CTD療法:2サイクル以上
-- ボルテゾミブ1.3mg/m2(静注):第1, 4, 8, 11日
-- シクロホスファミド150mg/m2(経口):第1〜4日
-- サリドマイド50mg/日(経口)
-- デキサメタゾン20mg/m2(静注):第1, 4, 8, 11日
・奏功率:88%
-- CR 46%、VGPR 9%、PR 33%
・追跡調査中央値12.6ヵ月で
-- PFS:14.6ヵ月
-- 3年PFS:14%
-- OS:31.6ヵ月
-- 3年OS:47%
・有害事象(Grade 3/4)
-- 血小板減少症(12%)
-- 好中球減少症(4%)
-- 末梢感覚神経障害(3%)
-- 血栓症(<1%)

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PMID: 19919652
多発性骨髄腫の初期治療として、ボルテゾミブ・シクロホスファミド・デキサメタゾンの後、ボルテゾミブ・サリドマイド・デキサメタゾンを投与する3剤併用2コース療法の第U相試験
Bensinger WI, et al;
Phase 2 study of two sequential three-drug combinations containing bortezomib, cyclophosphamide and dexamethasone, followed by bortezomib, thalidomide and dexamethasone as frontline therapy for multiple myeloma.
Br J Haematol. 2009 Nov 16. [Epub ahead of print]

未治療44例を対象に、2コースの3剤併用による寛解導入療法を行った報告。
第1段:21日×3サイクル
-- ボルテゾミブ1.3mg/m2:第1, 4, 8, 11日
-- シクロホスファミド300mg/m2:第1, 8日
-- デキサメタゾン40mg:第1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12日
第2段:21日×3サイクル
-- ボルテゾミブ1.0mg/m2:第1, 4, 8, 11日
-- サリドマイド100mg:第1〜21日
-- デキサメタゾン40mg:第1, 2, 4, 5, 8, 9, 11, 12日
・奏功率:95%(評価可能42例)
-- sCR:19%
-- CR:26%
-- VGPR以上:57%
・自家移植:22例
・追跡中央値20.9ヵ月で
-- 死亡:5例(導入療法との関連性はない)
-- 1年EFS:81%
-- 1年OS:91%
・6サイクル達成率:82%
・神経障害(grade 3/4):11%

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PMID: 19917402
多発性骨髄腫におけるMEL100による3回連続移植療法
Berz D, et al;
Triple MEL100 Therapy in Multiple Myeloma.
Transplant Proc. 2009 Nov;41(9):3863-7.

メルファランを通常の半分(100/m2)にして自家移植を3週間毎に3回行うトリプル移植を13例に対して行った報告。
・導入療法:VAD(5例)、DCIE(3例)、Thal/Dex(2例)、CIE(2例)、Dex(1例)
・予定通り実施:7例(54%)
・2回目を遅らした例:3例(23%)
・3回目を遅らした例:6例(46%)
・外来での処置:3例
・入院日数平均:18日
・グレード3以上の粘膜炎と重篤有害事象は見られなかった
・PFS: 854日(73〜1571日)
・OS:未到達
・PFSとOSはタンデム移植と比べても遜色がない。

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PMID: 19912215
自家移植後に再発した多発性骨髄腫患者に対する強度縮小前処置後の非血縁者間幹細胞移植
Kro"ger N, et al;
Unrelated stem cell transplantation after reduced intensity conditioning for patients with multiple myeloma relapsing after autologous transplantation.
Br J Haematol. 2009 Nov 12. [Epub ahead of print] [P

2002年〜2007年に自家移植後の再発で非血縁者間ミニ移植を行った49例について、ドイツからの報告。
・好中球回復(中央値):15日
・血小板回復(中央値):19日
・急性GVHD(Grade II-IV):25%
・慢性GVHD:35%
・奏功率(100日):95% (CR 46%)
・1年無再発死亡率:25% (95%CI: 13〜37%)
-- HLA適合例:10%
-- HLA非適合例: 53% (P=0.001)
・3年再発率:55% (95%CI: 40〜70%)
-- HLA適合例:10%
-- HLA非適合例: 53% (P=0.001)
・追跡43ヵ月(中央値)後の5年PFS予想:20%
-- HLA適合例で100日後CRの場合:41%
-- 上記以外:7% (P=0.04)
・追跡43ヵ月(中央値)後の5年OS予想:26%
-- HLA適合例で100日後CRの場合:56%
-- 上記以外:16% (P=0.02)

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PMID: 19903785
血液悪性疾患を対象とした新規プロテアソーム阻害剤カーフィルゾミブ(PR-171)の安全性と薬物動態を検討する第T相用量設定試験
O'Connor OA, et al;
A Phase 1 Dose Escalation Study of the Safety and Pharmacokinetics of the Novel Proteasome Inhibitor Carfilzomib (PR-171) in Patients with Hematologic Malignancies.
Clin Cancer Res. 2009 Nov 10. [Epub ahead of print]

再発年治例29例を対象に、カーフィルゾミブ1.2/2.4/4/6/8.4/11/15/20mg/m2の8群に分けて、14日サイクルで5日連続IV投与して安全性を確認。20 mg/m2群でグレード3の発熱性好中球減少とグレード4の血小板減少が見られたため、MTDは15mg/m2と決定。グレード3/4の末梢神経障害は見られなかった。抗腫瘍効果は11mg/m2以上で見られ、MMではPR1例、MR1例に見られた。

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PMID: 19899131
多発性骨髄腫に対する自家幹細胞移植後のイディオタイプパルス抗原提示細胞治療により生存期間が延長する可能性がある
Lacy MQ, et al;
Idiotype-pulsed antigen presenting cells following autologous transplantation for multiple myeloma may be associated with prolonged survival.
Am J Hematol. 2009 Oct 9. [Epub ahead of print]

MMを対象としたASCT後の免疫治療薬 APC8020(Mylovenge)の第U相試験
試験群:27例(1998年7月〜2001年6月登録)
対照群:124例(同時期にASCTを実施)
追跡期間:試験群6.5年(2.9〜8年)、対象群7.1年(6〜8年)
年齢:試験群56.4歳(30〜69歳)、対象群57.4歳(36.1〜71.3歳)
TTP/PFS:試験群と対象群に有意差なし
OS:試験群5.3年(95%CI: 4.0年〜N/A)、対象群3.4年(95%CI: 2.7〜4.6年)(P = 0.02)

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ASH2009アブストラクト

2009/11/11 09:22
今年の米血液学会(ASH)のアブストラクトが公開されました。

アブストラクト検索ホーム
51st ASH Annual Meeting and Exposition (December 5-8, 2009)
http://ash.confex.com/ash/2009/webprogram/start.html

上記から、"myeloma"で検索すると、1094件ありました。

発表スケジュールに沿ったアブストラクトは下記で調べられます。
Oral and Poster Abstracts
http://ash.confex.com/ash/2009/webprogram/COP.html
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ASH2009教育プログラム

2009/11/09 11:23
今年も、ASH会議が12月5〜8日にルイジアナ州ニューオーリンズで開かれます。

毎年、教育プログラムの発表が行われおり、内容は「Hematology」誌として一般公開されますが、今年の骨髄腫のタイトルが下記のように発表されています。全文公開が待ち遠しいですね!

ASH2009教育プログラム
「多発性骨髄腫セッション」
座長:Keith Stewart氏

序:
多発性骨髄腫の治療は、急速に進化しており、かつて見られなかった奏功率や生存率が報告されつつある。しかしながら、新しい薬剤や治療法が多すぎて、特に新規診断患者では、どれが至適治療法か、不透明になってきている。再発例では、新規薬剤が次々と現れていて、最終段階の臨床試験に投入されようとしている。このようなことから、今回の多発性骨髄腫教育プログラムでは、臨床的に関連した3つの話題に焦点を当てる。

発表内容:
「若年・中年患者の治療法」(How to Treat a Young Patient)
Jesu's San Miguel氏(スペイン/サラマンカ大学)は、新たに骨髄腫と診断された若年・中年患者における至適治療法と治療選択について論じる予定で、提案されている様々な治療法のうち、いくつかについて、その役割と利点・欠点を中心に解説する。

「高齢患者の治療法:併用療法または順次投与法」(How to Treat an Elderly Patient: Combination Therapy or Sequencing)
Antonio Palumbo氏(イタリア/トリノ大学)は、新たに骨髄腫と診断された高齢患者における至適治療法と治療選択について論じる予定である。

「再発難治性骨髄腫:新薬の役割」(Relapsed Refractory Myeloma: The Role of New Drugs)
Keith Stewart氏(米メイヨー・クリニック)は、臨床試験結果と新規治療法の進展状況について論評する予定である。
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今週のPubMed(11/1〜11/8)

2009/11/07 08:24
ヤンキーズ優勝、マツイMVPおめでとう!!

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PMID: 19887776
多発性骨髄腫患者の臨床徴候と生存転帰:韓国骨髄腫登録ウェブベースデータ解析
Kim SJ, et al;
Clinical Features and Survival Outcomes in Patients with Multiple Myeloma: Analysis of Web-Based Data from the Korean Myeloma Registry.
Acta Haematol. 2009 Oct 29;122(4):200-210. [Epub ahead of print]

韓国骨髄腫研究会の1999年からの登録データ3,209例を解析した報告です。
・全生存期間中央値
-- 全体:50.13ヵ月(95%CI 46.20〜54.06ヵ月)
-- 年齢40歳以下と65歳超過との比較:71.13ヵ月対36.73ヵ月, p<0.001)
-- 新規薬剤使用と不使用:55.50ヵ月対42.23ヵ月, p<0.001)
・奏功と生存の関係が認められた。
・タンデム移植がシングル移植より生存率が優れていた。

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PMID: 19884643
初発多発性骨髄腫患者を対象とした自家幹細胞移植前処置としてのボルテゾミブと高用量メルファラン:第U相IFM試験
Roussel M, et al;
Bortezomib and high dose melphalan as conditioning regimen before autologous stem cell transplantation in patients with de novo multiple myeloma: a phase II study of the Intergroupe Francophone du Myelome (IFM).
Blood. 2009 Nov 2. [Epub ahead of print]

自家移植の前処置にベルケイドを付加して、移植後のCR率を上げようとした試験です。導入療法とは無関係に移植後のCR率は35%対11%と優れていたと報告されています。

抄録日本語訳(一休)

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PMID: 19880501
多発性骨髄腫患者を対象としたサリドマイドのアドリアマイシンとデキサメタゾンとの併用療法(TAD)および高用量メルファランとその後のサリドマイド維持療法の効果に関する無作為化第V相試験
Lokhorst HM, et al;
A randomized phase III study on the effect of thalidomide combined with Adriamycin, dexamethasone (TAD), and high-dose melphalan, followed by thalidomide maintenance in patients with multiple myeloma.
Blood. 2009 Oct 30. [Epub ahead of print]

VAD+ASTC+IFN維持療法とTAD+ASTC+T維持療法を比較した試験です。全奏功率、CR率、EFS、PFSでは有意差が認められたが、OSに関しては有意差は認められず、サリドマイド群では再発後の生存期間が短いことが問題点として取り上げられています。

抄録日本語訳(一休)

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MGUS/MMの遺伝

2009/11/05 11:05
米血液学会(ASH)のHematologist誌2009年11/12月号に、「家族性のMGUSやMMなどの癌」について掲載されています。

Familial Monoclonal Gammopathy of Undetermined Significance, Multiple Myeloma, and Other Cancers
Kenneth Anderson, MD
November 1, 2009

<大まかな内容>

ある研究によると、MGUS患者の一等親血縁者は、MGUS、MM、WM、CLLを発症するリスクが高い。また、IgG型とIgA型の血縁者は、MM、WM、CLLの発症リスクが高いのに対し、IgM型の血縁者は、CLLの発症リスクのみが高い。また別の研究によると、MGUSとMM患者の血縁者は、MGUSのリスクが高い。これから、遺伝的因子や環境的因子などの素因が複雑に絡んでいる可能性がある。

MGUSやMM患者の家系に、骨髄性白血病(ML)や骨髄線維症とともに、前立腺がんや膵臓がんが見られること、アフリカ系アメリカ人では膵臓がんリスクとの関係が見られることも報告されている。

MGUSがMM発症の素因であることは明らかで、MGUSからMMへの進行に関係する腫瘍細胞または微小環境細胞の遺伝子変化が調べられている。MMに見られる遺伝子異常は既にMGUSで存在しているので、サイトカインや血管新生、あるいは免疫応答などの因子が重要かもしれない。前立腺癌とMMの腫瘍ゲノム比較分析で、病因にIL-6とP13キナーゼ信号経路が関係している可能性があり、腫瘍と宿主に関する詳細な生物学研究と、最先端の比較ゲノム研究を組み合わせることで、共通の発症機序の手掛かりが得られるだろう。

臨床レベルでは、MM患者はすべてMGUSを経ていることが最近明らかになった。さらに、M蛋白の型や量、Ig軽鎖比の異常がMM進行のリスク因子であることも報告されている。家族的・環境的リスク因子および他の癌との関係を考えると、臨床試験や日常の臨床診療において、農薬暴露などの環境因子に加えて、すべての癌についての詳細な家族歴を記録する必要性が大きくなっている。MGUS患者は多いため、年齢などの患者因子を調べることが、特に重要で、MMだけでなく他の癌を発症する可能性を予測するのに役立つ可能性がある。現在、MGUSでは、MMや関連疾患に進行するリスクが低いため、無治療で経過観察されているが、MMに進行する可能性が高い患者を特定することができるようになり、高リスク患者を対象に、早期に医療介入を行い進行を遅らせることを目的とした臨床試験が行われるようになった。今後、他の癌を発症する可能性が高いMGUS患者を特定する研究が行われ、同様の医療介入試験に結びつくかもしれない。



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今週のPubMed(10/25〜10/31)

2009/10/31 09:06
豚フルが流行っています。気をつけましょう!

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PMID: 19862826
多発性骨髄腫における自家幹細胞移植の動員方法に関する後方視的比較
Nakasone H, et al;
Retrospective comparison of mobilization methods for autologous stem cell transplantation in multiple myeloma.
Am J Hematol. 2009 Sep 28. [Epub ahead of print]
関東細胞療法研究会による、MM146例を対象に、シクロホスファミド+G-CSF(67例)、エトポシド+G-CSF(58例)、G-CSF単独(21例)の幹細胞動員方法を比較した報告です。目標幹細胞数に達したのが136例で、診断時クレアチニン低値、アルブミン高値の患者が成績がよく、採取幹細胞数が低値、エトポシド動員法、ISS病期後期の患者では、造血回復が遅れる傾向が見られ、採取成功率と自家移植後のPFSに、動員法による影響は見られず、シングル移植に対する幹細胞数では、G-CSF単独で十分だったとのこと。

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PMID: 19862816
多発性骨髄腫患者において、骨髄MRIで測定した病変の程度により、生存転帰が予測できる。
Ailawadhi S, et al;
Extent of disease burden determined with magnetic resonance imaging of the bone marrow is predictive of survival outcome in patients with multiple myeloma.
Cancer. 2009 Oct 27. [Epub ahead of print]
新しい骨髄MRI検査法で骨髄病変を測定し、病期A(0%)、病期B(<10%)、病期C(10%〜50%)、病期D(>50%)に分類して、MM170例を対象に他の予後指標と比較した。活動型MMが144例、DS病期2/3が122例(84%)、ISS病期2/3が77例(53%)、骨病変有が120例(83%)で、骨髄MRIとの関連性は、DS病期(P=0.0006)、ISS病期(P=0.0001)、骨病変(P<0.0001)、β2ミクログロブリン(P<0.0001)に認められ、未治療例では、OS(単一変量解析 P=0.013; 多変量解析 P =0.045)とも関係していた。診断時の骨髄形質細胞比率とOS(P=0.91)の関連性は見られなかった.

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PMID: 19861559
骨髄腫における腫瘍細胞の免疫表現型の重要性と臨床転帰への影響
Ngo NT, et al;
The significance of tumour cell immunophenotype in myeloma and its impact on clinical outcome.
J Clin Pathol. 2009 Nov;62(11):1009-15.
自家移植後の107例の骨髄サンプルで、免疫表現型を調べた(75例は経過観察で2回以上測定)。
・免疫表現型の頻度
-- CD20+:32%
-- CD79a+:79%
-- CD56+:73%
-- cyclin D1+:39%
-- EMA+:60%;上皮膜抗原
・転帰
-- CD79a- → 移植後のOS不良(p=0.029)、EFS不良(p=0.003)
-- EMA- → 診断後のEFS不良(p=0.02)
-- CD56+ → 診断後のEFS不良(p=0.026)
・多変数解析
-- CD79a-(移植後のOS、EFS)とEMA-(診断後のEFS)が有意な予後不良因子
・経過観察中の表現型変化:13/75例
-- CD20の消失(4例) → 診断後のOS(p=0.02)とEFS(p=0.009)が悪化

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PMID: 19858394
中等度の腎機能障害を伴う新規診断多発性骨髄腫患者において、VMP(ボルテゾミブ+メルファラン+プレドニゾン)は有効かつ忍容性良好で、腎臓障害の回復に結びつく:第V相VISTA試験のコホート解析
Dimopoulos MA, et al;
VMP (Bortezomib, Melphalan, and Prednisone) Is Active and Well Tolerated in Newly Diagnosed Patients With Multiple Myeloma With Moderately Impaired Renal Function, and Results in Reversal of Renal Impairment: Cohort Analysis of the Phase III VISTA Study.
J Clin Oncol. 2009 Oct 26. [Epub ahead of print]
・糸球体ろ過量(GFR)による腎機能分類
-- 重度(30mL/min以下):VMP群6%、MP群4%
-- 軽度(31〜50mL/min):VMP群27%、MP群30%
-- 正常(51mL/min以上):VMP群67%、MP群66%
・奏功率、TTP、OSは、VMP群が優れていた。
・正常と軽度以上で、VMP群の奏功率、両群のTTPに有意差は無かった。
・OSは両群ともGFR正常が幾分優れていた。
・腎機能の回復(GFR<50→>60mL/min)
-- VMP群:49/111例(44%)
-- MP群 :40/116例(34%)
・多変量解析による腎機能回復因子
-- 年齢(<75歳; P=0.006)
-- 軽度(GFR 30mL/min以上; P=0.027)

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PMID: 19858061
腎機能障害を伴う新規診断多発性骨髄腫患者に対するボルテゾミブとデキサメタゾンによる併用療法
Li J, et al;
Bortezomib and Dexamethasone Therapy for Newly Diagnosed Patients With Multiple Myeloma Complicated by Renal Impairment.
Clin Lymphoma Myeloma. 2009 Oct 1;9(5):394-398.
中国から、腎臓障害があるMM18例で、VD療法により腎機能回復が中央値16日で38.9%に得られ、33.3%は腎臓奏功(血清クレアチニンの50%減少)であったとの報告です。
・全奏功率: 83.3%
・内訳:CR 33.3%、nCR 16.7%、VGPR 16.7%、PR 16.7%
・PFS: 12.6ヵ月(追跡調査15.7ヵ月)

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PMID: 19856041
自家幹細胞移植後の多発性骨髄腫患者における重度の血小板減少症を伴うミクリッツ病
Sakurai C, et al;
Mikulicz's disease with severe thrombocytopenia following autologous stem cell transplantation in a multiple myeloma patient.
Int J Hematol. 2009 Oct 24. [Epub ahead of print]
東京がん・感染症センター都立駒込病院から、自家移植2年後に見られたミクリッツ病(涙腺・唾液腺が対称性に腫脹する原因不明の疾患)の症例報告です。

→ 参考:ミクリッツ病と全身性IgG4関連疾患(札幌医科大学)

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PMID: 19853510
新規診断多発性骨髄腫に対する初期療法としてのレナリドミド+高用量デキサメタゾン対レナリドミド+低用量デキサメタゾン:非盲検無作為化対照比較試験
Rajkumar SV, et al;
Lenalidomide plus high-dose dexamethasone versus lenalidomide plus low-dose dexamethasone as initial therapy for newly diagnosed multiple myeloma: an open-label randomised controlled trial.
Lancet Oncol. 2009 Oct 21. [Epub ahead of print]
レナリドミドとデキサメタゾンによる初期治療では、デキサメタゾン投与量を今までの1/3に減らした方が、奏功率では若干劣る(79%対68%)が、毒性が少なく1年生存率が優れている(87%対96%)というメイヨークリニックからの報告です。

抄録日本語訳(一休)

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今週のPubMed(10/18〜10/24)

2009/10/24 09:58
「日本骨髄腫患者の会」から
2009/11/21(土) 骨髄腫セミナー2009 前夜食事会 のお知らせ

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PMID: 19846979
再発難治性多発性骨髄腫を対象としたBIBF1120の非盲検用量設定試験
Kropff M, et al;
An Open-label Dose-escalation Study of BIBF 1120 in Patients with Relapsed or Refractory Multiple Myeloma.
Anticancer Res. 2009 Oct;29(10):4233-8.
BIBF1120(vargatef)は、VEGFR, PDGFR, FGFRの3つの血管新生関連レセプターを阻害する新規血管新生阻害剤で、この第T相試験は、MMを対象に最大許容量(MTD)と用量制限毒性(DLT)を調べたものです。MTDは決定できなかったが、250mg/日までは安全に投与でき、効果的には、17例中2例に4ヵ月以上の安定化が認められたと報告されています。
BIBF1120(vargatef)について(英文)
http://www.selleckchem.com/ProductDetail.asp?ProdId=S1010

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PMID: 19846814
多発性骨髄腫におけるフローサイトメトリーによる免疫表現型検査と微少残存病変分析
Gupta R, et al;
Flow cytometric immunophenotyping and minimal residual disease analysis in multiple myeloma.
Am J Clin Pathol. 2009 Nov;132(5):728-32.
MM107例、ホジキンリンパ腫11例、同種移植ドナー6例の124例で、それぞれ悪性形質細胞、活性化形質細胞、正常形質細胞の比較を行った。化学療法後のMM36例に微少残存病変(MRD)、23例に免疫表現型変化が見られた。悪性形質細胞では、CD19, CD45, CD56, CD52, CD20, CD117のうち最低2つは異常発現しており、MMの90.7%では3つ以上が異常発現していた。フローサイトメトリーにより、MRDが全例で検知でき、悪性形質細胞指標(異常形質細胞/全骨髄形質細胞の割合)が30%未満かどうかで、免疫固定法陰性(CR)か陽性(PR)かが区別できる。

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PMID: 19844712
症候性多発性骨髄腫で血清アルブミン値は有意な予後因子で、疾病重症度を反映している。
Kim JE, et al;
Serum albumin level is a significant prognostic factor reflecting disease severity in symptomatic multiple myeloma.
Ann Hematol. 2009 Oct 21. [Epub ahead of print]
アルブミンはISS病期判定で使用されていますが、373例でアルブミンが3.5 g/dLより高いか低いかでどのような特徴があるか調べた、韓国からの報告です。
・低い患者の特徴
-- 年齢が高い
-- ヘモグロビン低値
-- パフォーマンスステータス(PS)が劣る
-- β2ミクログロブリン高値
-- 血清M蛋白が多い
-- 骨髄形質細胞が多い
・変わらないもの
-- 血清カルシウム値
-- クレアチニン値
-- 細胞遺伝学検査異常
-- 骨病変

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PMID: 19841693
多発性骨髄腫患者における自家幹細胞移植後の異常蛋白バンドの意義
Hall SL, et al;
Significance of Abnormal Protein Bands in Patients with Multiple Myeloma following Autologous Stem Cell Transplantation.
Clin Biochem Rev. 2009 Aug;30(3):113-8.
自家移植を受けたMM患者49人を調査し、追跡調査33.7(5.6〜97.7)ヵ月で24人が再発した。移植後の異常蛋白バンド(APB)は、36人(73%)に見られ、22人が2回以上、6人が3回以上で、計69回見られたことになる。等電点電気泳動法(IEF:isoelectric focusing)で区別すると、54例がオリゴクローナルバンド(OCB)で、15例が見掛け上モノクローナルバンド(AMB)であった。10例は、MMとは異なる重鎖または軽鎖で、5例はMMと同じ重鎖・軽鎖であるがバンド位置が異なっていた。また、10例が消滅、4例が持続し、1例が増悪した。異常蛋白バンドが見られた患者は、EFSが優れていた(p=0.05)。

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PMID: 19835972
多発性骨髄腫での強度縮小前処置後のT細胞部分除去同種幹細胞移植は、ドナーリンパ球輸注とレシピエント樹状細胞ワクチンによる免疫療法の基盤を築く。
Levenga H, et al;
Partial T cell-depleted allogeneic SCT following reduced intensity conditioning creates a platform for immunotherapy with donor lymphocyte infusion and recipient dendritic cell vaccination in multiple myeloma.
Biol Blood Marrow Transplant. 2009 Oct 13. [Epub ahead of print]

T細胞部分除去同種幹細胞移植は、先制ドナーリンパ球輸注(DLI)とレシピエント樹状細胞(DC)ワクチンにより移植片対骨髄腫(GVM)免疫を高めるための基盤となる。20例に対して実施し、キメリズム検査を移植後3ヵ月で行った19例で、7例が完全キメラ、12例が混合キメラであった。グレード2の急性GVHDは7例(35%)で、慢性GVHDは4例(21%)のみでった。14例に対し移植後の免疫療法を行い、8例が先制DLI、5例が先制DLIとDCワクチン、1例がDCワクチンのみを行った。DCワクチンにより毒性が制限され、GVHDは見られなかった。1年時点での治療関連死亡率は10%、追跡調査中央値27か月での全生存率85%で、病態進行で死亡した患者はいなかった。この治療法は、GVHD発生や死亡率が低く、理想的なアジュバント免疫療法の基盤となり得る。

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PMID: 19834277
同系幹細胞移植と低量サリドマイド維持療法の併用により完全寛解を維持している形質細胞白血病の例
Abe M, et al;
Plasma cell leukemia maintaining complete remission by syngeneic stem cell transplantation combined with low-dose thalidomide maintenance therapy.
Intern Med. 2009;48(20):1833-5. Epub 2009 Oct 15.
東北大学から、双子の兄弟からの同系移植後、39ヵ月CRを維持したPLCの症例報告です。

全文[英文PDF]

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PMID: 19834276
多発性の髄外性形質細胞腫と大量の骨髄腫性浸出液を伴う難治性形質芽球骨髄腫:サリドマイドとデキサメタゾンの併用療法による著効
Nakazato T, et al;
Refractory plasmablastic type myeloma with multiple extramedullary plasmacytomas and massive myelomatous effusion: remarkable response with a combination of thalidomide and dexamethasone.
Intern Med. 2009;48(20):1827-32. Epub 2009 Oct 15.
横浜市民病院から、MP療法、HD療法、VAD療法に反応せず、TD療法でPRが得られた症例報告です。

全文[英文PDF]

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PMID: 19833631
多発性骨髄腫において、サイモシンβ4には腫瘍抑制効果があり、その発現低下は予後不良と短期生存をもたらす。
Caers J, et al;
Thymosin {beta}4 has tumor suppressive effects and its decreased expression results in poor prognosis and decreased survival in multiple myeloma.
Haematologica. 2009 Oct 14. [Epub ahead of print]
サイモシンは、アクチン単量体の重合を妨げる蛋白質で、自家移植後の209例で調べたところ、無事象生存期間(EFS)との関係(サイモシンβ4中央値以上37.6ヵ月 対 中央値未満26.2ヵ月, p<0.05)が認められたとこのとです。

全文[英文PDF]

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