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<<   作成日時 : 2008/12/22 16:12   >>

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ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤のボリノスタットをベルケイドと併用した試験が報告されています。一般名がボリノスタット(Vorinostat)で、商品名はゾリンザ−(Zolinza)としてメルク社(日本では萬有製薬)で試験が進められており、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤は、ボルテゾミブ耐性を克服できるものとして期待されています。下記の記事は、ASHで公開されているアブストラクトよりデータが更新されているようです。

Results from two Phase 1 studies of ZOLINZA (vorinostat), Merck's oral histone deacetylase (HDAC) inhibitor, administered in combination with bortezomib, showed early anti-tumor activity in patients with relapsed and/or refractory multiple myeloma, including those previously treated with and no longer responding to bortezomib.


上記記事の内容をまとめると、

◆第T相試験(多施設共同オープンラベル用量判定試験)
・主任研究員:Donna Weber 医師 (M.D. Anderson Cancer Center)
・試験登録患者:34人(再発/難治性)
・評価可能患者:33人
・レジメン:21日サイクル×最大8コースまで
 ZOLINZA
  200mg1日2回/400mg1日1回経口、14日)
 ボルテゾミブ
  0.7/0.9 mg/m2 静注、1,4,8,11,15日
  0.9/1.1/1.3 mg/m2 静注、1,4,8,11日
 進行または容認できない毒性があれば治療中止。
 8コースで基準を満たす患者には治療継続を認める。
・主要評価項目:MTD(2件以上のDLTの発生)は最大用量でも確定できず。
・最大投与用量:ZOLINZA(400mg1日1回×14日)+ボルテゾミブ(1.3 mg/m2)
・効果判定:EBMT基準
 奏効率:54%
 PR(36%, n=12)、MR(18%, n=6)、SD(39%, n=13)、PD(6%, n=2)
・ボルテゾミブ耐性患者7人の結果:
 奏効率:57%, n=4/7
 PR(2)、MR(2)、SD(3)
・DLT: ASTの一時的上昇と血小板減少症
・有害事象:20%以上
 吐気(n=21)、下痢(n=20)、血小板減少症(n=17)、嘔吐(n=17)、疲労(n=14)、便秘(n=8)、流涙増加(n=8)

◆第T相試験
・主任研究員:Ashraf Badros 医師 (University of Maryland)
・試験登録患者:23人(再発/難治性)
・評価可能患者:21人
・レジメン:21日サイクル×最大8コースまで
 ZOLINZA
  100mg1日2回/200mg1日2回/400mg1日1回/500mg1日1回経口、4〜11日
 ボルテゾミブ
  1.0/1.3 mg/m2 静注、1,4,8,11日
 デキサメタゾン(3コースで効果が見られない場合に追加)
  20mg、4〜8日
・主要評価項目:MTD(2件以上のDLTの発生)
 ZOLINZA(400mg1日1回、4〜11日)+ボルテゾミブ(1.3mg/m2静注、1,4,8,11日)
・最大投与用量:ZOLINZA(400mg1日1回×14日)+ボルテゾミブ(1.3 mg/m2)
・効果判定:
 奏効率:
  VGPR(10%, n=2)、PR(33%, n=7)、SD(48%, n=10)、PD(10%, n=2)
・ボルテゾミブ耐性患者8人の結果:
 奏効率:38%, n=3/8
  PR(3)、SD(4)
・デキサメタゾン追加:2コース後(n=6)、4コース後(n=5)、6コース後(n=2)
・DLT: 500mg群の2人、疲労とQT間隔延長
・ZOLINZAの薬物動態でボルテゾミブの影響は認められなかった。
・有害事象:グレード3/4
貧血(n=6)、好中球減少症(n=5)、血小板減少症(n=19)、下痢(n=4)、疲労(n=6)、QT間隔延長(n=1)、低ナトリウム血症(n=4)、低カリウム血症(n=4)

◆VANTAGE 088
第V相試験(無作為化プラセボ対照)
・参加施設:35施設(米国、中南米、欧州、アジア太平洋、中東、アフリカ)
・予定登録患者:742人
・適格基準:
 1)18歳以上
 2)既治療(1種類以上、3種類未満)
 3)ボルテゾミブ既治療患者は、CR/PR/MRが得られていて、ボルテゾミブ耐性ではないこと。
・主要評価項目:PFS
・副次評価項目:OS、TTP、OR、忍容性

◆VANTAGE 095:
第Ub相試験(オープンラベル)
・参加施設:13施設(北米、欧州、アジア、中東)
・予定登録患者:142人
・適格基準:
 1)18歳以上
 2)既治療(2種類以上)
 3)ボルテゾミブ耐性(単剤及び併用化学療法)で、サリドマイド/レナリドミド既治療であること。
・主要評価項目:OR
・副次評価項目:PFS、OS、TTP、忍容性

なお、日本では、皮膚T細胞性リンパ腫向けに検討が行われているようです。
国立がんセンター参照サイト

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